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2005年05月10日

共に戦え?

日曜日の秩父宮で感じた違和感。
長文になるし、こんなとこに書いても意味ないんですけど。

が、やはり個人的にどうしても疑問を感じ、数日経ってもこの違和感がぬぐえないので書くことにしました。
 
 
 
共に戦え。

今シーズンの日本代表戦の告知ポスター、ポストカード、チラシなどで使われているキャッチコピーです。
得点後オーロラビジョンでのリプレイの前にも TRY と大きく表示された後、一瞬 共に戦え。 のコピーが表示されます。
香港戦のような大量得点試合では、相当な回数を目にすることになります。
実際、かなり刷込まれた感じ。

この「共に戦え。」というのは誰に向けられたメッセージかというと、実際に試合する選手な訳もないし、一般のラグビーファン、ということになると思うんですけど、何かヘンじゃありません?
「共に戦おう」とか、「共に戦って欲しい」とかいうのなら分かるんですけど。

JRFUは、ワールドカップ招致のための署名活動(試合会場やWEBでもできる)やサポーター登録を呼びかけています。
このサポーター登録というもの自体が署名とどう違うのか不明確ですが。
また、チャレンジ2011サポーターズウェブサイトなるサイトがあります。
サポーターズサイトというからには日本ラグビーを応援する人・団体が運営しているのかと思いきや、

「ワールドカップってなに?」という疑問から「ワールドカップを日本で開催することに賛成!応援するよ!」まで。ラグビー初心者からラグビー大好きな方まで。多くの方に楽しんでいただきながらワールドカップ日本招致活動をご理解いただけるサイトです。
ラグビーワールドカップをみんなの力で呼ぼう!「チャレンジ2011キャンペーン」より)

だそうです。
公式に運営されているファンサイトというと、どうしてもJ's Goalと比べてしまうんですけど、ファンが見て楽しい企画とか、参加できる企画とかは別に無くて、JRFUからの情報発信のみといったところです。
平尾誠二ブログとか始まったみたいなので、今後発展はあるかもしれませんが。

このサポーターズサイトのトップに書かれているメッセージを引用すると、

人と人が本気でぶつかりあう。
大の男が、男泣きする。
ラグビーには人を熱くするパワーがある。
倒されても、また立ち上がり、走り出す。
仲間のために、自分自身の誇りのために、
全力で、ボールを生かして、つなぎ続ける。
ラグビーだけが教えてくれるスピリットがある。
日本を、もっと熱く、もっと元気にするために、
いま必要なのは、ラグビーだ。
(後略)

上の文章の「ラグビー」っていうところを、ほかの競技に変えてみてください。
例えば、サッカーとか。アメフトとか。
球技じゃないとボール云々のところは当てはまらないし、団体種目じゃないと仲間のためにっていうのが微妙だったりはしますけど、別に

ラグビーだけが

って言い切れるものじゃないと思いませんか。
ラグビーが好きな人は
「ラグビーこそが、ナンバーワンのスポーツだ!」
と思うかもしれないけど、他にもいろんなスポーツがあって、それぞれの競技にいろんな個性があって、それぞれ面白いと思うんですよ。
どうしても好きになれないスポーツもあるかもしれないけど、それは各個人の趣向の問題ですし。

で、結局何が言いたいかというと、JRFUの主張って、すごく独りよがりな気がするんですよねー。
ラグビーを自分でやったり、見たり、応援したりすることによって、ヘンな言い方だけど、何がメリットがあるのか?が見えない。
トップリーグの活動目標もしかり。
ラグビーを好きになるとこんな楽しい世の中になりますよ(極端な言い方だけど)っていうのが、ない。
一緒に盛り上げていきましょうっていうスタンスじゃなくて、基本的に押し付け的な感じがすごくします。

どうしてもサッカー(Jリーグ)と比べてしまうんだけど、Jリーグは100年構想とか言って、サッカーだけでなく広く長期的なビジョンを示しているじゃないですか。
100年のうち10分の1が過ぎた途中経過はどうなんだ、という話はまた別として。

よく、ラグビーが普及しない理由に、
「ラグビーは危険なスポーツだから」といって、子供にラグビーをさせない
という主張を聞きますが、それだけじゃないと思います。

JRFUの公式サイトをはじめ、Biglobeと提携してWEBを使った情報発信が増えたのはいいことだと思うんですけど、そういうHPを見にくる人はすでにラグビーに大なり小なり興味を持ってる人。
今必要なのは、ラグビーって見たことなーい!というごく一般の人へのアピールだと思うんですがね。

まーこんなことを延々と場末のブログで書いても意味ないし、書ききれません。

あ、ちなみに動画や写真が見れるサイト、という意味ではメンバーズクラブサイトの方が近いですが、更新が全然遅いし、有料のJRFUメンバーズクラブ会員しか利用できないコンテンツが圧倒的に多すぎ。
しかも、いろんな形態で情報を発信している反面(といってもたかが知れてるけど)、ココを見ればすべて網羅できる、というページがない、という点でもJ's Goalには到底及びませんです。

投稿者 あっこ : 2005年05月10日 23:56 | [ カテゴリ : ラグビー ]

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コメント

むむっ、鋭いですね!

サッカーといういいお手本がいるのに、悪い意味で独自の道を突き進むJRFU。2011ワールドカップ日本開催招致を人気回復の起爆剤にしたいところですが、どうもやり方が地味ですし、このままだとラグビーファンだけの満足で終わって、赤字が残るだけになりかねませんね。招致活動のリーダーが森元首相と平尾誠二というのも気に食わないし(あ、私、アンチ平尾誠二です、笑)。

「今、日本に足りないのはラグビー普及の為の知恵だ!」

投稿者 わ〜るど : 2005年05月11日 12:45

わ〜るどさん、
反応していただけて嬉しいです。
前にラグマガで読みましたが、チケットが売れない限り開催国にはほとんど収入が入らない仕組みらしいですね。
今の国内のラグビー人気・認知度では、スタジアムを満員にするのは難しいと思うんですよねぇ...

投稿者 あっこ : 2005年05月11日 22:10