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2007年08月07日
瀋陽に行って、U-22代表戦を見てきたよ(サッカー編)
去年、中国・秦皇島で見た、U-21代表戦は、直前に我らがタニが怪我で離脱してしまい、悔しい思いをさせられました。
今年に入って、召集されなくなってたんで、もう無いかなーと思っていた矢先、何と中国遠征の追加メンバーの中にタニの名前があるではありませんか!しかも、遠征先は遼寧省の瀋陽!そして8月1日・3日・5日の短期集中戦!これは行くしかない、と思いつつも、仕事の都合で観ることができるのは5日のボツワナ戦のみ、メインイベントの中国戦は観られないことが判明、ちょっと迷いましたが、せっかくタニが出るならと思い、瀋陽行きのチケットとホテルを予約しました。
しかし、3日の金曜の夜、パンダちゃんからショッキングなメールが届きました。
「タニ、2枚目イエローで3戦目出場不可」
北京にバルサが来てることもあって、どうしようか迷ったんですが、やはり日本代表を応援することにして、瀋陽へ向かいました。
瀋陽の街中には、4カ国対抗戦の広告があちこちにあります。
実際にオリンピックのサッカーの試合も行われる予定なので、出場を決めたら日本もここで試合をするかもしれませんね。
まずはいつもの餃子屋(老辺餃子館)で腹ごしらえです。
瀋陽に来ると、繁華街の真ん中で便利だし、いつもここに来ちゃうんですよね。
ご飯を食べてから、早速スタジアムへ向かいました。
昨年まであった「五里河スタジアム」は撤去され、少し離れた所に「オリンピックスポーツセンター(奥体中心)」という新しいスタジアムができていました。
スタジアム周辺のあちらこちらに警備が立っていて、結構厳重なんだなと思ったら、フェンスが思いのほか低く、有刺鉄線もありません。こりゃ警備いないと乗り越える人続出ですね。(オリンピック本番までにはなんとかするのかな?)
スタジアムの中に入ると、「瀋陽の夢をもう一度」と書かれた大きなポスターがありました。2002年のワールドカップ出場を決めたのが、実は今は無き瀋陽五里河スタジアムだったのです。中国サッカーの聖地ですね。
スタジアムはさすがに新しいだけあって、奇麗です。
ただ、球技専用じゃないのが珠に瑕ですね、どうせ土地いっぱいあるんだから専用スタにしちゃえばよかったのに。
電光掲示板もきれいで見やすいです。
夕飯には早いけど、何かおなかに入れておかないと、いつホテルに帰れるかわからないので、スタジアム内で食べ物を買いました。15元(200円位)のセットと飲み物くらいしかありませんでした。
15元のセットは、スタジアム近所のマリオットホテルのロゴの入った箱に入っていたので、期待して開けてみたのですが・・・
―内容(右写真)―
甘いパン:2個
甘いロールケーキ:1個
豚肉ソーセージ:1個
ザーサイ:1個
まるでどこかの機内食のようです。
ザーサイとパンという組み合わせ、中国の人は好きなんですかね?
ふと気付くと、もう国旗も揚がっていました。かえる君も気合いが入ってきました。
ボツワナの国旗って初めて見ました。
そうこうしている間に、メンバー紹介が始まりました。
やっぱりタニはいませんでした。
カレンロバートは「卡林羅伯特」とすごい漢字を当てられていました。
その後、審判団の紹介もありましたが、マッチコミッショナーなど含めて、本当に全員中国人でした。国際Aマッチではないとはいえ、噂どおりのすごさですね。
その後、どうも周りに日本人がいないということに気づき、目を凝らして見てみると、反対側のゴール裏に青色のアディダスのユニを来ている人を発見!ダッシュでそちらに向かうと、なんとチェルシーのレプリカユニを着た中国人でした。紛らわしいユニ着るな!と思っていると、今度はウルトラスのTシャツを着た人を発見!そちらのゴール裏に移動しました。
結局声だしをしていた日本代表サポーターはかえる君を含めて5人でした。昨年、秦皇島で見かけた人や、このサイトを知っている人がいたりと、ほとんど面識が無いながらも、勝手に親近感を感じていました。
試合のほうは、もう特にコメントすることありません。テクニックはボツワナよりは有るんでしょうが、なんだかフワフワした感じで、前へ向かう気持ちがあまり感じられませんでした。やっぱりガツガツ行くタニを見たかったな。ハーフタイムにそれぞれの国の音楽をサービスで流していました。ボツワナのほうはアフリカっぽい音楽でしたが、日本の音楽は浜崎あゆみの「SEASONS」でした。長瀬との破局はこちらでも大きく取り上げられてたし、すごい人気あるんだよなー。
応援のほうは、こちらがニッポンコールをかけると、それにかぶせるように「小日本(日本人への蔑称)」や「回家(Go home)」の大合唱、立ってコールをすると「座れ!」と叫んできます。ものを投げられたりということは無かったのですが、もうちょっと観戦マナーは考えたほうがいいよなー。「ボツワナ頑張れ」じゃなくて「日本帰れ!」じゃオリンピックのホスト国としてはまずいよね。
結局、0-1でボツワナに敗北、周りの中国人も大喜びです。審判の香ばしいジャッジもあったし、全体的にボツワナを応援する声が圧倒的でした。でも、ボツワナのほうが気持ちの入ったサッカーしてたよな。ラグビーもそうだけど、こういう、身体能力の高いチームとやると、日本人って結構弱いんだよな。かえる君もガックリです。
せっかく瀋陽まで来てそのまま帰るのもどうかと思い、中国と北朝鮮の試合も観ていくことにしました。この試合に勝てば優勝ということで、観客も試合開始前から盛り上がってます。大連実徳からはMFの趙旭日とFWの朱挺が先発で出場していました。
細かいパスをつなぐ北朝鮮代表のサッカーに、中国代表はなかなかペースをつかむことができません。明らかに体格も良く、審判(またもや全員中国人)も中国寄りの笛を吹いているのですが、決定力が無く、点を決めることができません。その不甲斐なさからなのか、ブーイングが出始めました。反対に北朝鮮代表のナイスプレーには拍手すら出てきます。
試合前はウェーブがおこったり、各所で国旗を振ったりと盛り上がっていたのですが、中国代表の不甲斐無いプレーにだんだん応援のトーンも下がってきました。ハーフタイムにはなんとか盛り上げようと写真のように応援している集団もいたのですが、なかなか効果が上がりません。僕たちの周りの中国人も、前の試合で野次ってるほうの声が大きかった気がします。しかも、スローインのボールを身長で劣る北朝鮮がヘッドで先制!観客からは拍手も出ます。その後、気合いを入れなおした中国代表もなんとかチャンスは作るのですが、決めきることができません。
結局このまま試合は終わりました。もちろん、中国代表へのブーイングが起きます。
全員中国人審判を採用という暴挙に出たにも関わらず、2位で終了。
日本代表は得失点差で3位。
優勝はなんと様々な困難を克服したボツワナ!賞金600万円ゲットです。偽ブランド品とかを買って帰らないようにね。
最終予選はもうすぐだけど、日本代表、大丈夫かな?
タニが五輪本戦にでてくるならば、遠征考えるけど、五輪にすら出られないってオチだけはやめてほしいです。
近日中、鉄道編、アップします。
投稿者 しん : 2007年08月07日 16:35 | [ カテゴリ : サッカー , 中国 ]
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コメント
お久しぶりです。大連から日本に戻り3度目の夏を迎えています。
しかし、日本は暑いです。大連の過ごしやすさが懐かしいです。いつもだったら大連駅の近くの屋台で羊肉でビールを飲んでいました。
今でも友誼商城近くのビルの2階の焼鳥屋さんはやってるでしょうか。あそこのマスターにはホントお世話になりました。ローカルな話題ですいません。
ところで瀋陽の新しい体育場は綺麗ですね。オリンピックもここでやるんですよね。大連からは電車で行けるから良いですね。来年が楽しみだ。その時我が、水戸の小椋選手も選ばれていると良いのですが。(今回は招集されませんでしたが)
これからも大連からの生の情報楽しみしています。去年は大連に行けずハワイとなってしまいましたが今年の冬もハワイ行きとなってしまいました。
かえるくんが大連に居るうちに何とかしていきたいと思っているのですが・・・・。
投稿者 ホーリーくん : 2007年08月07日 21:37
>ホーリーさん
どうもお久しぶりです。
大連も晴れれば日中はそこそこ暑いですが、朝晩の涼しい風は非常に過ごしやすいです。その分冬は寒いですけど。
>友誼商城近くのビルの2階の焼鳥屋さん
お店の名前はなんでしょうか?
あの辺り(人民路と魯迅路の間)は最近日本食のお店が結構できてます。
瀋陽の新スタジアムは芝以外は結構高評価みたいです。
芝はプレー中に何度かめくれていました(ボツワナの選手もなおしてました)。
大連に来られる際には是非ご一報ください。
鉄道編も近日アップしますので、見てみてくださいね。
(たいしたことはないので期待されると困っちゃいます)
投稿者 かえる : 2007年08月08日 12:46