« 涙なしに読めない | Main | スタートダッシュフェア »

2006年01月07日

中華の星に乗って山海関に行ってきたよ

新年明けましておめでとうございます。本年もPANSPOをよろしくお願いいたします。

実はこのレポは、2005年12月17日〜19日にかけての旅行のものです。ただ単にレポするのをサボってただけです。
スイマセン。

大連・瀋陽地区で日本人向けに発行されている雑誌で、「中華の星」と言う名前の、中国の新幹線が試営業運転されているという記事を見て、いてもたってもいられなくなった、かえる君は、天津に出張する際に、実際にその電車に乗ることにしてしまいました。まったく鉄道好き物好きなかえる君です。

まずは、金曜日の夜、瀋陽に移動しました。
その電車は、朝7;42に瀋陽をでて、山海関へ向かう列車なので、前日のうちに瀋陽に移動しておく必要があったのです。瀋陽、めちゃくちゃ寒いです。

朝が待ちきれない
瀋陽のホテルで、明日の切符を手にするかえる君、明日が待ちきれないようです。

朝の瀋陽北駅 L518号
朝の瀋陽北駅です。気温はマイナス20℃!かなり寒いです。耳なんて千切れてしまいそうです。列車の番号を示す表示板は、「L518」。「L」は多分「臨時」の意味です。普通は「特快」の「T」や「快速」の「K」などが頭についています。購入した時刻表を見ても今回乗車の「L518」は乗っていませんでした。さすが「臨時(試営業)」です。

ホームに停まってます
改札を抜けると、「中華の星」は既にホームに入っていました。
かえる君、すでにハァハァしてます。

中華の星 ボディです。
とうとう、「中華の星」とご対面です。明らかにこれまで見てきた中国の列車とは違うデザインです。流線型の車体で、どっちかっていうと、700系のぞみみたいな感じです。ボディには「中華之星(CHINA STAR)」とペイントされています。現地の人もものめずらしそうに車両を眺めていました。他のホームに停まっている列車と比べるとかなり違和感があります。

「中華の星」は定刻の7:42きっかりに発車しました。時速は160kmくらいに制限しているらしいですが、実際には300kmくらいまで出せるそうです。将来的には北京―上海間の新幹線にでもするつもりらしいです。

外は寒そうです
窓の外は、まるっきり冬景色です。刈り取られた田んぼに雪が積もっています。かなり雄大な景色なので、春から夏にかけて新緑の季節に乗ると、また楽しみも倍増することでしょう。パンダちゃんが中国にきたらまた乗ってみることにします。

食堂車 ミニバー
せっかくなので、車内の探検に出かけることにしました。探検と言っても、観に行くところは食堂車くらいしかありません。食堂車に行ってみたのですが、食事はできず、コーヒー(美味しくないインスタントを紙コップで提供)とビールとおつまみ(ひまわりの種など)くらいしかくらいしかありませんでした。まだまだ食堂車としては稼動していないようです。また、ミニバーがあって各種お酒があったのですが、まだディスプレイ段階のようで、販売員もいませんでした。

山海関につきました 山海関駅
10:30ころ、山海関駅に到着しました。「中華の星」ともここでお別れです。かなり快適な列車だったのでかえる君名残惜しそうです(本当は寒いので外に出たくなかっただけなんですが)。
山海関駅の駅舎はかなり立派な駅舎でした。

ちょっと紹介しておくと、山海関というのは、遼寧省と河北省の境にある関所の名前で、「万里の長城」の東端のうちの一つです。難攻不落の重要な関所で、清も武力ではここを落とせず、また日中戦争の際にも重要な拠点となったところです。中国(満州)に駐留していた日本軍で、「関東軍」という名称の軍隊がいましたが、たしかかえる君のうろ覚えでは、この山海関より東にいたので、「関東軍」だったような気がします。

山海関の町
山海関の街は城壁で囲まれていて、いまでもその城壁は残っています。中国では街のことを「城市」というのですが、このような街を見ると「街」=「城」と言うのが実感として沸いてきます

天下第一関 天下第一関
町の中心に山海関の関所があります。その名も「天下第一関」。その名に恥じない立派な関所です。土曜日だと言うのに、観光客は20人くらいしかいませんでした。恐らく、寒すぎるからでしょう。その分、ゆっくり観光できましたが。

山海関の関所は「天下第一関」ですが、万里の長城の東の端はもっと海よりにあります。そこへはタクシーで移動しました。

老龍頭 海に消える長城
万里の長城の東の端、海に消えるところは「老龍頭」と言われていて、山海関の名所の一つになっています。少し修復されすぎている部分もありますが、長城が海に消えていく部分はやはり感慨深いものがあります。あいかわらず、人は殆んどいませんでした。海沿いだけあって、さらに風は冷たかったです。今年は丹東、北京(八達嶺)、山海関と万里の長城を3箇所も回ることができました。今度は砂漠に消える長城を観に行きたいです。

一通り、山海関を観光した後、バスで秦皇島というところへ移動しました。山海関は町があまりに小さいので、隣町に移動したのです。秦皇島は北載河という海沿いリゾートの拠点になる町です。シーズンオフなので、ホテルも半額で泊まれました。

切符買えました
まずはホテルにチェックインしてから、天津へ向かう列車の切符を買いに秦皇島の駅に向かいました。時刻表をチェックして、第4希望くらいまで列車の番号を紙に書いて窓口に出したところ、アッサリと第一希望の切符が買えました。シーズンオフなだけに、窓口もあまり込んでいなかったようです。かえる君、切符も買えてうれしそうです。

砂鍋
切符が無事買えたら、今度はお腹がすいてきました。実は、山海関の観光地はシーズンオフということで、レストランが殆んど閉まっていたので、お昼ご飯を食べ損ねていました。そこで、駅前の砂鍋屋で砂鍋を食べることにしました。砂鍋とは、一人用の小さな土鍋で具材を煮込んだもので、なかなか美味しい料理です。今日の具材は牛肉の煮込みにしてみました。牛肉がごろごろ入っていて、ボリュームたっぷりです。

氷点下でもアイス
砂鍋を食べた後は、デザートにアイスを買いました。このアイス、コンビニで売っているのですが、1つ0.5元(8円弱)です。ほかにもネッスルのアイスとか色々あるんですが、このアイスが一番さっぱりしていて、よく食べます。しかし、外気が氷点下の中で食べているので、全然とけなくて、いつまでも硬いままでした。

秦皇島のビール
夜はのんびりとホテルで秦皇島のビールを飲みながら食事をしました。
本当に中国はご当地ビールがたくさんあって、何種類あるのか見当もつきません。

背伸び 秦皇島ー天津
朝です。駅前で背伸びをするかえる君、朝日を浴びて元気いっぱいです。これから目的地の天津に向けて出発です。今日の電車は「中華の星」とは違って、普通の車両です。中国の駅ではやっぱりこの形が落ち着く感じがします。(中華の星はちょっと近未来すぎな感じがします)

天津到着
4時間ほど電車に揺られてちょうどお昼頃、天津に到着しました。
3日間の旅行を無事終えて、かえる君、満足そうです。
この後、ホテルにチェックインして夕方まで爆睡してしまいました。

なんだかとっても濃い3日間でした。
おわり

投稿者 しん : 2006年01月07日 01:10 | [ カテゴリ : 中国 , 鉄道 ]

トラックバック

※現在、スパム対策のため記事へのリンクがないトラックバックを禁止しています。スミマセン。
このエントリーのトラックバックURL:
http://panspo.s101.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/173

コメント

なんか天下一武道会やりそうなとこだね。
しっかし -20℃? すんごいね。
パンダさんは耐えられるかな?

投稿者 メキシカンモンスター : 2006年01月07日 11:03

天下一武道会って何だっけ?と思ってしまった。ドラゴンボールね・・・

-20℃は瀋陽で、大連は-8℃くらいみたいだから。
ってどっちにしても寒すぎ!!!
http://www.arachina.com/city/dalian.htm

投稿者 パンダ : 2006年01月07日 13:26

>天下一武道会
なつかしいなあ。
DVD買って見直そうかな?

パンダちゃんが来たら、とりあえずハルピン(瀋陽よりもさらに寒い)の氷祭り(札幌雪祭りみたいなものね)にでも連れて行って、寒さに慣れさせようかなって考えてたんだけど、ちょっと酷すぎるかな?

投稿者 かえる(大連) : 2006年01月07日 13:35