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2006年04月26日

ACL 大連実徳対大阪鋼巴戦を見てきたよ!

レポが遅くなってごめんなさい。出張やらなにやらでやっと完成しました。
かえる君は試合を観に行っていたのですが、雨が酷かったので、かえる君の写真がありません。(写真自体も少ないのですが・・・)


今日(4/26)は、待ちに待ったACL予選リーグ、大連実徳(2005中超王者)対ガンバ大阪(2005 Jリーグ王者)の対戦です。前回はガンバのホームで0-3で負けているので、大連の球迷も気合が入っているはず。仕事をちょっとだけ早めに切り上げて、金州体育場に向かいました。タクシーで金州に向かったのですが、途中で相乗りしたオジサンたちもサッカーを観に行く人たちで、電話で購入するチケットの種類などを指定しています。みんなかなりウキウキしています。

選手バス!?
実は、この日が今年最初のホームゲーム観戦でした。平日昼間の試合だったり、試合開催日を間違ったりで、なかなかホームゲームが見られなかったのです。あいにく、午後から雨が降り出していました。ただでさえ凸凹、ゴミだらけのピッチが、さらに酷いものになること決定です。

ヤット つねさま
1時間くらい前にスタジアムについて、うろうろしていると、「選手バスだ!」という声が聞こえたので、走っていってみると、実徳バスがやってきました。しかし、先頭で出てきたのは「西野監督」でした。まわりは「なーんだ、大阪隊か」って感じで拍子抜けしていましたが、この時が一番近くで宮本選手や遠藤選手等を見ることができました。

今度こそ実徳バスでした
その後、大連実徳の選手バスが着いた時には「ガンバレー」「3-0だぞー」等と声援が飛んでいました。

この後、チケットを購入して実徳の球迷と雑談しながら時間をつぶしていました。この日ばかりはスタジアムの周りを日本人が散策したりしているのを眼にすることができます。しかしながら、マトモにご飯を食べられるところもないし、オフィシャルグッズショップも無いし、あいかわらずあまりいい印象はもってもらえなさそうなスタジアムです。

スコアボードもACL仕様 スタジアムに入りました
スタジアムに入ると、今日はなかなかの客の入りです。(新聞などでは約3万人とのことでしたが、J's Goalによると1万人だそうです)平日ながら、日本のチームとの試合ということで、みんな集まって来たのでしょう。

ガンバサポーター
ガンバのサポーターも向かい側のゴール裏に陣取って、応援を始めています。しかし、それをかき消すように大音量で「五星紅旗」をたたえる歌などを流しています。これも対抗策の一つだったのでしょうか?

こんな日でも、藍色激浪のみんなはかなりのんびりで、スタジアムに入ってきたのは試合開始20分前くらいでした。しかし、今日はいつもより人も多く、気合が入っているのでしょう、コールリーダーがしきりに「おまえら、準備はいいかー?!」などと、気勢をあげています。球迷やにわかサポーターも顔に中国国旗のシールを張り、準備万端です(僕はさすがに張りませんでしたが)。J’sGOALにもありましたが、確かに仮装した球迷が3名ほど試合前からピッチに降りていました。(試合後もいましたが)

一部では「犯人はかえる君では?」という噂もあったようですが、こういうことをするのはあくまで一般のファンで、ウルトラは基本的にこういうことをしないものです。

おばさんが持っていってしまった…
選手入場の際、実徳の選手はファンサービスで観客席にサインボールを蹴り入れます。大体の選手はメインスタンドに蹴りこみますが、キーパーは必ずゴール裏に蹴りこんでくれます。この日はキーパーが蹴ったボールが、たまたま観客席に入らなかったのですが、それをすかさず拾った関係者のおばさんは、観客席に投げ入れることも無く自分で持ち去ってしまいました。当事者意識がないというか、自分勝手というか・・・さすがの球迷も呆れてブーイングの嵐でした。

試合のほうは、予想されたとおり、水中サッカーのようでした。雨自体は試合前に上がっていたのですが、ピッチのあちこちに水溜りができ、ボールは予想不可能な動きをします。これでは組織的な攻撃が持ち味のガンバのサッカーも、パスがつながらず、かなり苦戦していました。前半の早い時間に実徳が先制点をあげ、有利に試合を進めていきます。ガンバも結構いい形でチャンスをつくるのですが、シュートが枠に飛びません。

ハーフタイム
ハーフタイムの球迷席、みんな興奮しているのか、汚い椅子がいやなのか、なかなか座りません。

後半開始早々、実徳がセットプレーから追加点をとります。周りはもう大騒ぎです。前回、万博でガンバに3-0で負けたからか「3-0!3-0!」と言う声援が、会場中から聞こえてきます。その後も双方チャンスを作りながら、得点できず、時間が過ぎていきます。ガンバもなんとか攻撃を組み立てようとするのですが、最悪のピッチコンディションからか、思うようにボールを前へ動かせず、2点とって引き気味の実徳の守備を崩し切れません。

試合終了
2分間のロスタイムがすぎ、試合終了です。観客席からは地鳴りのような歓声があがり、座布団が飛び交います。球迷もかなり興奮して喜んでいます。選手たちも観客席に挨拶し、喜びいっぱいでインタビューを受けていました。出場しなかったガンバの控えの選手が試合終了後、黙々とアップをしていたのが印象的でした。

試合終了後のウルトラ・その1 試合終了後のウルトラ・その2
この後はスタジアムの外でひとしきり騒いで、選手バスを見送った後、解散になりました。

実際のところ、試合中の観客席は日本を悪く言った言葉や、「バカ」とか「あほ」といった声も無かったわけではありません。日本のリーグ戦の代表と中国のリーグ戦の代表との試合という形なので、悲しいことだけどそれも仕方の無いことかもしれません。ただ、所属する球迷隊の人たちが、試合前や試合後に気を使って声をかけてくれたこと、僕が知っている限り彼らが率先して日本を悪く言う応援や声援をしなかったことは、試合に勝った以上にとてもうれしかったです。それが彼らのスタンスなのか、自分たちの仲間に日本人がいるからなのかは分かりません。でも、僕は大連に住んでいる以上、大連のチームの応援をしていきたいし、今後も細々と大連実徳とその球迷との交流をレポしていこうと思います。

あと、次の日の新聞では同日に行なわれたU-19の日本対中国の試合も2-0で中国が勝ったことを受けて「日本サッカーを超えた!」と書かれているものもありました。それはちょっと違うと思うんだけど・・・

投稿者 しん : 2006年04月26日 23:59 | [ カテゴリ : サッカー , 中国 ]

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コメント

この試合の後、新浪網のアンケートがありましたけど、その中においてこの間の結果にも関わらず、それでもガンバの方がやや実力は上、と答えた人が45パーセント(全国中継された第1戦の印象が強烈だった)であり、互角(1勝1敗だったため)と答えた人が44パーセントにも上ったようです。結果にも関わらず、相手の実力を認めてくれた中国人サポには一応感謝し、それに応える形で、大連実徳サポには勝利おめでとうといっておきたいと思います。また、動員があったかどうかは別にして、万博以上に人が集まったことも認めなければならない、と思います。

投稿者 青面獣 : 2006年04月30日 21:14