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2009年09月06日
子パンダのシルクロード河西回廊旅行・嘉峪関編
山形戦の一時帰国と前後するのですが、かえる君の夏休みを利用して、甘粛省の嘉峪関・敦煌へ旅行に行ってきました。
嘉峪関は、万里の長城の西の端、敦煌はシルクロードの要衝で古代中国のいわば国境とされてきたところです。
西安を起点に西方へ続くシルクロード、敦煌までを一般に「河西回廊」と呼びます(ガイドブックのウケウリ)
大連から嘉峪関への移動は、西安で5時間の乗り継ぎ。これが初日の難関だった…。
嘉峪関空港に着くと、万年雪を抱く祁連山脈がお出迎え。
嘉峪関に着いた翌日、早速車をチャーターして観光です。
まず向かったのは、万里長城第一トン(土ヘンに敦)。
トンは物見台の意味で、ここが本当の万里の長城の西端です。
万里の長城の東の端は、海に消える山海関、西の端は砂漠に消えていくのかと思っていたら、川が流れていてそこの断崖絶壁で途絶えていたのでした。これには結構「おぉっ」と感動しました。
川で切れるというのが分かりにくい写真しかないんですが、第一トンの周りは柵で囲まれて近づけないようになっており、その代わりというか、地下に洞窟みたいのが掘られていて、そこから見上げることができるようになっています。ちなみに、写真に写ってる興ざめな感じのケーブルは、この地下から向こう岸にターザンみたいに宙吊りで移れるように(こういうのなんていうの?)なってるものです。
ここまでくると万里の長城は、本当に単なる壁という感じで崩れかけてるけど、西端だけ不自然なほど補修されてました(笑)
ちなみにパンスポ家が持っている本は’05〜’06版という古いやつなんだけど、これには載ってない古戦場跡の復元みたいな作り物とかができてました。吊り橋もあって向こう岸にも渡れますが、向こう岸も同じような復元です
次に向かったのは、懸壁長城。
いわば万里の長城の支線(?)で、かなり険しい山を駆け上がるように造られた長城です。これは明代に築かれたものということで、結構しっかりした長城でした。
もっとも傾斜がきついところで45度もあるらしい。頂上というか端っこまで行くのに小一時間ほどもかかり、まるで軽登山て感じでした。
この辺りは湧き水が出ていて、ちょっとしたオアシスになっており、冷たい水で手を洗えて気持ちよかったです。
最後に、嘉峪関へ。
背後に万年雪を抱く祁連山脈がそびえ、なかなかかっこいい関所でした。
嘉峪関は、西端にあるので「天下第一雄関」と呼ばれているそうです。
敷地内は結構広くて、古代の関所とあまり関係なさそうな建造物も多かったけど、敷地内移動用の車を利用して適当にショートカット。子パンダには、この車に乗ったのが一番印象に残ったらしい(苦笑)
長城博物館というのがあり(中は撮影禁止)、たいして期待してなかったけど結構面白かった。
ところで、ときどき列車が通るのが見え、鉄道好きの子パンダはいちいち大喜び。
ちょうど途切れ途切れの万里の長城を列車が通過するところ。
フライトの関係で嘉峪関でもう1日あり、日帰りで氷河が見れるというので行ってみました。
車で片道2時間ほどで登山口に到着。ここですでに海抜4000m近くあり、なんとなく頭がズキズキ。
気軽に行ける氷河、みたいな感じで運転手に聞いてたけど、やはり氷河まではそこから結構あって普通に立派な登山でした。
子パンダは全然自分で歩かないくせに大泣きしておやつばかりねだるし、抱っこと肩車で頑張ってたかえる君も腕が限界です。1時間ちょっと登ったところで、天候も悪くなってきたので引き返しました。遥か遠くに氷河が見えました。
嘉峪関から敦煌への移動は、ローカルの長距離バス。
そもそも、大連→西安→嘉峪関と、敦煌→北京→大連の航空券しか買っていなかったパンスポ家。
子パンダに「電車とバス、どっちが好き?」と聞くと、「バス」というので、最も安上がりな移動方法に落ち着きました。もっとも、最近できた敦煌駅は便数が少なく鈍行のみ、柳園という駅は敦煌市街から130kmも離れていて駅から市内までまた2時間もかかるので、いずれにしても長距離バスが一番適当なのです(そーゆー問題か!?)
トイレ休憩を2回はさんだだけで5時間半もバスに乗ったけど、意外なことに子パンダは結構いい子で、途中いい感じで1時間半昼寝してなんとか乗り切りました。
ツーリストのDNAは、しっかり子パンダにも受け継がれてるようです(?)
つづく。
投稿者 あっこ : 2009年09月06日 23:37 | [ カテゴリ : 中国 ]
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